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月の雫

第6章 日常


ー月胡ー

『みんな、おはよう。』

広間で朝食を摂っているみんなに挨拶して、約束していた今剣の所でご飯を食べる。

今剣「あるじさま、おはようございます!」

『おはよう。
ねえ、今剣。
今日の午後、予定が空いたのだけど。
良かったら一緒に万屋に行かない?』

今剣「行きます!
やくそく、覚えていてくれたのですね!!」

『当たり前だよ。
小夜ー。
小夜も一緒に行こう?』

二人とも、内番だったから終われば大丈夫だと確認したし。

小夜「行く。
仕事、がんばる。」

『私もがんばる。』

あと、保護者も必要かな…

鶴丸「俺も行っていいかな?主。」

『うん、一緒に行ってくれると助かる。』

鶴丸「わかった、きっちり護るよ。」

『お願いします。』

よし、午前中で仕事を仕上げるぞ。

三日月「月胡。
俺はこれから遠征だ。
何かあったら、長谷部に言え。
頼んでおいたから。」

『わかりました。
宗近、こっちに来て。』

三日月「ん?なんだ?」

近くに来た宗近の手を握り、無事に帰ってくるよう祈りを込める。

『いってらっしゃい。』

三日月「うむ。
では、行ってくる。」

宗近達を見送り、執務室に戻ると長谷部が待っていてくれた。

『よろしくね、長谷部。』

長谷部「はい。
なんなりとお申し付けください。」

『午後は鶴丸・今剣・小夜と万屋に行ってくるね。
欲しい物があったら、言って。』

長谷部「かしこまりました。」

礼儀正しいなぁ。
面倒見もいいから、頼っちゃうんだよね。

太郎「主、いいでしょうか?」

『どうぞ。』

太郎が来るなんて、珍しい。
何かあったかな?

太郎「主、お願いがあります。」

『なんでしょう。』

太郎「修行に出たいのです。」

ー!!ー

そうか…
太郎、決心したんだね。

『わかりました、許可します。』

太郎「!ありがとうございます!」

『明日の出発という事で良いですか?』

太郎「はい。」

『では、長谷部。
旅の支度を。』

長谷部「はっ。」

太郎…
真剣だった。
ずっと、考えていたのかな。

長谷部「主の為、ですね。」

『そうなの!?』

長谷部「そうでしょう。
それ意外に理由がありますか?
主が倒れた時に決心したのでしょうね。」

そう…なんだ…

長谷部「愛されてますね、主。」



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