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月の雫

第37章 契りー髭切ー※


ーothersー

今日は髭切が帰還する日。
月胡は太郎太刀や膝丸の時と同様、本丸のゲートで待っていた。
ただ、二人の時とは少し違う。
胸の前で手を合わせ、何かを祈っているような姿で。

髭切「月胡っ!!」

『髭切っ…!!』

走ってきた勢いそのままに月胡を抱き締め、深く深く口付ける髭切と月胡。

『おかえり…なさい…。』

髭切「ただいま…帰ったよ。」

『んっ…。』

髭切はそのまま月胡を抱き上げ、本丸へと歩き出した。
口づけたままで前は見えないはずなのに、ぶつかる事も迷うこともなく月胡の私室へと向かう。
部屋へ入り後ろ手に戸を閉めると月胡をそっと下ろし、さらに深く激しく口づけを交わす。

髭切「っ月胡…僕の…月胡っ。」

『おかえり…髭切…んぁっ…淋しかった…。』

髭切「うん…ごめんね…。」

荒々しく口づけながら、二人とも自らの服を脱ぎ捨てて行く。
互いを隔てるものは全て取り払うかのように。
一秒でも早く、その肌に触れたくて。触れて欲しくて。
素肌を合わせても近づきたいかのようにキツく抱き締め合い、互いの唾液を交わす。
月胡の口の端から、混ざり合い飲み込み切れなかったモノが首筋まで伝う。

髭切「月胡…。」

『…髭切ぃ。』

熱に浮かされたように、互いの名を呼ぶ時にだけ呼吸をしているようだ。
互いを抱き締めていた腕は少しずつ場所を変え、髭切は片腕で腰を抱きしながらもう片方の手は秘部を。
月胡も片腕を髭切の背中に、もう片方は髭切自身を絶妙な力加減で握りながら上下に緩く扱く。
部屋には二人の吐息と、互いに触れている場所からの水音だけ。

髭切「月胡…はぁ…はぁ…。」

息を切らしながら自身に触れる月胡の手を掴むと、ドアの方に手をつかせる。

『待って…。』

髭切「やだ…待たない。」

『んぁぁっ!』

月胡の訴えを聞かずに、ギリギリまで立ち上がった自身を。
太腿まで蜜を溢れさせた月胡のナカヘと一気に貫いた。
月胡が達しているのも構わず、細い腰を掴みひたすら突き上げる。

『あっ!髭切ぃっ!!やぁっ、まっ…まってぇっ。』

髭切「待てない…無理だよっ。」



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