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月の雫

第35章 かけがえのない日々の中で


岩融は私を肩に担ぐと、大股で歩き出した。

『ちょっ、なんなのー!?』

私の叫び声に、酒盛りをしていた刀剣たちも気付いてついてきた。
ていうか、どこに連れて行かれるの??

ぷん…と塩素の匂いがすると思った瞬間、

岩融「そぉれっ!!」

『投げないでーっ!』

と、空中を舞いながら叫んだ。

バッシャーン!!

五虎退「あるじさまっ!?」

そう。
私は短刀達が遊んでいたプールに投げ込まれたのだ。

『ぷはぁっ!!
いきなり、なにすんだ!!』

岩融「がっはっはっ!それでこそ、我が主だ!!」

『へっ!?』

和泉守「しおらしいのなんか、似合わねーんだよっ!!」

『んだとっ!?
…って、和泉守…酔ってない?』

鶴丸「俺たちは呑んだふりしてたんだよ。
月胡の様子がおかしかったからな。」

伽羅「また、どうでもいい事をぐちぐちと考えているんだろうと思ってな。」

『なっ!!』

今剣「主さまー!!」

バシャンっ(その2)

『ぷはぁっ!』

今剣「あっそびましょー!!」

『今剣…。』

泣いてる…

乱「もうっ!
泣かないで主さんを励まそうって約束したじゃない!」

厚「いや、お前も泣いてるから。」

乱「厚、うるさーいっ!!」

ていうか、厚も涙目…

小夜「主…笑って?」

前田「もう、大丈夫ですよ。」

『みんな…。』

次郎「わかったら、さっさと着替えな!」

と、次郎ちゃんが水着をヒラヒラさせながらやって来た。

『っていうか、またそれなの!?』

前回と同じビキニだよっ!!

『てか、勝手に荷物を漁るなー!』

三日月「その意気だ。」

ざばっ、と宗近がプールから引き上げてくれた。

三日月「もう、いいだろ?
さっさと着替えて、小さき者達と遊んでやれ。」

『うん…でも。』

どんっ!!

三日月「お!?」

ざばーん!!

宗近をプールに突き落としてやった。

『たまには、大人も遊びなさいっ!!』

三日月「あなや。してやられたなぁ。」

岩融「よしっ!俺もっ!!」

燭台切「ちょっと!
まずは、着替えないとっ!!」

歌仙「まったく…雅じゃない。」

『そんなの、この本丸には存在しないっ!
みんな、入っちゃえっ!!』

鶴丸「おー!!」

燭台切「Σ鶴さんっ!!」

もう、そこからはみんなで暴れまくった。



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