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月の雫

第33章 それぞれの想い


本丸は以前のような活気はないものの、皆無理にでも日常生活を送っていた。
事あるごとに月胡を思い出し、微笑んだり涙ぐんだりしながら。
消えることのない月胡の加護が、皆の活力だった。

愛染「主の力って、本当にすげーんだな。」

蛍丸「うん。護ってくれてる。」

明石「ですなぁ。」

ここに居ないのに、居ると錯覚させる程の加護。
それは間違いなく、月胡の愛なのだ。
日に日に落ち込むかと思ったら逆で。
どんどん自信を取り戻している。

あぁ、月胡は今日も元気なのだ。
離れた本丸にまで届くほどの愛をくれるんだから。

乱「僕たちが落ち込んでたら、主さんが悲しむもんね。」

前田「そうです。
僕たちもこんなに想っているのですから、届きます。」

一期「…そうだよ。(主…弟たちはこんなにも逞しくなりましたよ)」

大丈夫、大丈夫。

鶯丸「闇に囚われていた我らを救ってくれたんだ。」

村正「…私を受け入れて下さるお人なんデスよ?」

大丈夫。

蜂須賀「あの寂しがり屋がいつまでも一人でいられるわけもない。」

大和守「そろそろ、切れてるんじゃない?」

加州「いい加減、本丸に帰らせろーってね。」

だから、待ってるよ。

石切丸「真面目で。」

次郎「ウワバミで。」

伽羅「…意外と切れやすい。」

五虎退「優しくて。」

長曽祢「めっぽう強い。」

日本号「なかなか、色っぽいし。」

青江「鋭いのに鈍感で。」

岩融「おっちょこちょいな所もあるな。」

今剣「そこが、可愛らしいんです。」

小夜「うん、わかる。」

亀甲「Sっ気もおありです!」

鶴丸「いやいや、月胡はMだろ?」

…なんだか、おかしな方向に。

長谷部「どちらでもいいだろ!
求められる方になればいいだけだ。」

歌仙「うん、少し黙ろうか長谷部。」

山姥切「…主が居ないと収拾がつかないな。」

色んな意味で、必要な存在という訳で。

三日月「早くこんな我らを見せたいなぁ、月胡よ。」



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