第28章 決意

『もー、諦めてっ！
無理だから！刀剣を利用されて、大人しくしてるなんてっ！！』

三日月「開き直ったな。」

髭切「うん、開き直った。」

膝丸「……。」

ん？
膝丸？

髭切「どうしたの？えーっと……。」

膝丸「膝丸だ。」

違和感を感じたけど…
もう、戻ってる。

日本号「戻ったぞー。」

『あ、はい。』

膝丸には後で聞こう。

『どうですか？ウチのご飯。』

御手杵「美味かった！」

『でしょ？燭台切と歌仙と伽羅ががんばってくれてるんですよ。』

御手杵「そうなのか。それにしても、居心地のいい本丸だな。」

蜻蛉切「この本丸は、主に恵まれている。」

御手杵「そんな感じだな。」

『ありがとうございます。
さ、今日はもう休みましょう。
日本号と同室でよろしいでしょうか。』

御手杵「問題ないが…何で敬語なんだ？主なんだろ？」

日本号「ウチの主は、俺らが許可しないと敬語なんだぜ？」

御手杵「そうなのか？主なのに？」

逆に聞きたい。
他の審神者って、どんだけ偉そうなのよ。

蜻蛉切「奥ゆかしい方なんだ、主は。」

『蜻蛉切…後で何か持っていくよ。』

蜻蛉切「いえっ！そんなつもりではっ！！」

『わかってる。…ありがとう。』

御手杵「じゃあ、俺も敬語なしで頼む。
…あと、俺は……。」

『御手杵。』

御手杵「な、なんだ？」

『今日は、休みましょう。
話は、御手杵がしたくなったら聞かせて。
当面、御手杵は翡翠から支給された事にします。
いいですね？』

日本号「あいよ。」

蜻蛉切「かしこまりました。」

御手杵「…感謝する。」

『こちらこそ。』

御手杵「えっ！？」

なんでって顔、してる。
だって…

『私の所に来てくれた。
私の刀剣になってくれた。
だから、ありがとう。』

過酷な状況下でも、覚えていてくれて。
力を振り絞って来てくれたんだもの。
ありがとう以外、ないじゃない。

蜻蛉切「こういうお人なんだ、主は。」

日本号「みんな、言ってただろ？」

御手杵「…あぁ。」

…何を言ってたのか、気になる。
特に、和泉守辺りが。

三日月「今日は休日だ。
みなもゆっくり休もうではないか。」

『そうだね。じゃ、解散。』

膝丸と話をしたいけど…
明日にしよう。



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