第26章 新たな仲間
なかなか、痛い所を。
まぁ、こればかりは仕方のない事だが。
翡翠「じゃ、仲良くやれよー。」
『あ、翡翠。
これ、免許取る刀剣たち。』
翡翠「おー。
じゃ、申し込んでおく。
日程が決まったら、連絡するわ。」
『よろしくお願いします。』
翡翠「おー。」
ひらひらと手を振って、帰って行った。
…今度、ちゃんとおもてなししないと悪いかな。
結構、尽くしてくれてるよね。
三日月「では、大典田。
本丸を案内しよう。」
大典田「頼む。」
『よろしくね、宗近。」
三日月「任せておけ。」
うん。
宗近には安心して任せられるよ。
髭切「新しい刀剣が来たんだね。」
膝丸「今、すれ違う時に挨拶をした。」
遊びに来たのか、髭切と膝丸が揃って来た。
『あの屋敷の庭師やってたんだよ?
刀剣という事を隠して。』
髭切「あぁ、だから懐かしい気配がしたのか。」
膝丸「なるほどな。」
『…気づかなかった私って……。』
膝丸「いや、普通刀剣が庭師をしているなどと思わないだろう。」
膝丸は優しいなぁ。
…で、だ。
『何故に髭切は、私の腰に腕を回しているのかな?』
髭切「スキンシップ?」
いや、なんで疑問系なのよ。
膝丸「ならば、俺はこちら側だな。」
そして、膝丸よ。
なに自然に反対側に座って、同じ事をする?
…まぁ、いいか。
仕事しないと。
髭切「あれ?抵抗しないの?」
『嫌じゃないから。』
髭切「……。」
ふふっ。
髭切、顔が赤くなった。
ストレートな反応に弱いんだよね。
愛奴だ。
膝丸「兄者の事がわかってきたな、月胡。」
髭切「生意気。」
膝丸「痛いぞ、兄者!」
髭切が膝丸の手をつねってる。
本当に、仲がいいんだから。
そうか…
知らない所で、また護られていたんだ。
光兄さんが刀剣だったなんて。
それも、天下五剣…
翡翠、天下五剣に庭師をやらせるなよ。
屋敷にいた頃。
とても穏やかに過ごせた。
優しく厳しく育ててもらえたお陰で、こうして居られる。
感謝を忘れちゃいけないなぁ。
三日月「なぜ、こんな状態になっている?」
戻ってきた宗近に二人は引き剥がされ、真面目に仕事する事にした。
.