第23章 いろんな選択
ベッドに身体を投げ出す。
『はー。』
和泉守の分際で、ドキッとさせやがって。
綺麗な見た目でも、力は男。
ああなってしまったら、私にはどうする事も出来なかった。
…まぁ、そっから先には進ませないけど。
その辺は、鍛えられた。
コンコンコン
鶯丸「主、いいかな?」
『鶯丸?どうぞ。』
鶯丸「茶を届けに来た。
落ち着くから、飲んでから休むといい。」
『うわぁ…ありがとう。』
鶯丸の気遣いが、ありがたい。
少し気が昂っていたから、ホッとする。
『…おいしい。』
鶯丸「玉露を煎れた。」
温度も飲みやすいし、香りでリラックス出来る。
肩に入っていた力が、抜けたのがわかった。
『遅くに、ありがとう。
明日は休みだから、ゆっくりしてね。』
鶯丸「主もな。おやすみ。」
『おやすみなさい。』
ぐっすり休めそう。
お風呂に入って、少し本を読んだらいつの間にか眠りについていた。
【男共に囲まれて、いい気なものだな。】
…誰?
【相手の気持ちをもて遊び、たぶらかして。】
……。
【彼奴らは本当に、お前が必要なのかな?】
それは、私にじゃなく彼らに聞けば?
?「去れ。」
?「月胡や僕たちに揺さぶりかけても意味ないよ。」
?「俺達は自分を偽らない。」
パキンッ!
夢の中の黒い影が祓われた。
強く優しい力が、私を護ってくれている。
『助けてくれてありがとう、宗近・髭切・膝丸。』
目を開けると、三人がベッドを囲んでいた。
宗近「眠っている時を狙うとは…小賢しい。」
髭切「まぁ、眠っている時にしか狙えないとも言えるけど。」
膝丸「なんともないか?」
『うん。』
気分悪いけど、彼らが駆けつけてくれた事で落ち着いた。
…まったく、懲りないなぁ。
揺さぶりは無意味だって。
ここに来るまで、どれだけの理不尽や陰口と対峙して来たと思ってるんだ?
人の悪意の方が、よっぽどタチが悪いけど。
『…目がさめちゃったなぁ。』
まだ、起きるには少し早いけど。
宗近「ならば、道場に行ってみろ。」
『道場に?』
なんで?
鍛錬しろってか?
髭切「行けばわかるよ。
ふぁ…。僕はもう少し寝ようかな。」
膝丸「では、部屋に戻ろう。」
…まぁ、行ってみるか。
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