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月の雫

第20章 うんともすんとも


和泉守「おー、主。待ちくたびれたぜ。」

『和泉守にあら、新選組チームのみんな。』

それに、蜂須賀と浦島も。

長曽祢「我等の意思を伝えに来た。」

おっと。
姿勢を正さないと。
執務机に座り、みんなと向かい合う。

『では、お願いします。』

長曽祢「我等、新選組の刀剣及び虎徹派はこれからも変わらず主を信じ、主に従い、護る事をお誓い致す。」

長曽祢の言葉に合わせ、全員が膝を着いて頭を下げた。

『ありがとう。
私も力をつけて、貴方たちを護ります。』

浦島「あれ以上?」

『…浦島?何か言ったかな?』

浦島「いっ、いえっ!!」

和泉守「下手な事言うと、道場に連行されるぞ…。」

『よし、行こうか!和泉守。』

和泉守「なんでだよっ!!」

『冗談よ。
私はこれから、デスクワーク。』

和泉守「そうなのか…。」

あからさまに安心した顔して…

加州「ねえ、主。
主はさ、外出とかも控えるの?」

『いや、出来るだけ今まで通りに過ごすつもり。
最大限の警戒はするけれど、引きこもるつもりはない。』

加州「じゃ、また万屋に行こうよ!」

大和守「加州、ずるい!
主さん、僕も僕も!!」

『うん、行こう。』

蜂須賀「俺も行こう。
ナイトは多い方が安心だろ?」

『じゃ、浦島も。
長曽祢と和泉守は?』

浦島「行くっ!」

長曽祢「保護者が必要だよな?」

和泉守「だな。」

次の休暇日に行く約束をして、新選組+αは執務室から出た。

三日月「俺はもちろんだが、三条派全員も変わらず月胡と共に。」

『ありがとう。
三条派の意見をまとめてくれたの?』

三日月「…狐に会わせたくない。」

宗近セ○ムが許さぬか。
過保護過ぎる気もするが、その辺は任せておくか。

それにしても…
時間遡行軍は余程、私を消したいんだな。
私を消しても、また次の審神者が産まれるだけ。
所詮、私自身も過ぎていく歴史の一部でしかない。

ーならば、変えたくないか?ー

誰!?
頭に直接問いかけられてる…

ー好いた男と添い遂げたくないか?ー

…そうね。

ーならば…ー

『うるさいっ!』

ばちんっ!!

霊力で思念を弾き飛ばした。

『そんなんはとっくに乗り越えたわ!
だいたい、好きな人とある意味添い遂げてるっつーの!!』

三日月「月胡!?」

『…あ。』




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