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月の雫

第18章 現実逃避


プールで和泉守をめちゃくちゃにして部屋に戻ると、三条派がやって来た。

三日月「今度は我らと過ごさぬか?」

小狐丸「湯治で毛艶が良くなりましたよ。
もふもふ、しませんか?」

石切丸「ゆっくりと話をする時間も、いいよね。」

岩融「そうだな。」

今剣「主さま、肩をお揉みします!」

『ありがとう。』

まったりな三条派に囲まれて、穏やかな時間が過ぎる。
今剣のマッサージも、小狐丸のもふもふも気持ちいい。

三日月「こういうのも、良いものだな。」

『年に一度は来れるように、実績を積もう。』

石切丸「主なら、頑張らなくても大丈夫だよ。」

岩融「そうだな。
無理をされてはいかん。」

小狐丸「これ以上、頑張る事なんてありますか?ぬし様に。」

うん…
そう言ってくれるのは嬉しいけど…
頑張らないといけなくなりそうなんだよ。

三日月「…。」

今剣「三日月さん?」

三日月「いや、そろそろおやつの時間かと思ってな。」

『そうだね、広間に行こうか。』

宗近には伝わってしまっている。
私の不安や覚悟。
帰ってから、ね。

髭切「僕らにも、ね。」

あー。
やっぱり、この二人にもか。

『面白い話ではないよ…。』

膝丸「月胡からの話なら、どんなものでも受け入れる。」

『…かっこ良すぎだよ、膝丸。』

髭切「あれ?僕は??」

『言わずもがな。』

髭切「良かった。」

もう少しでこの休暇も終わる。
リフレッシュして、英気を養って。

和泉守「主。」

『なに?和泉守。』

和泉守「…プールん時、なんか考えてたのか?」

『えっ…。』

和泉守「あたり、か。
まぁ、今は話す気ないだろうから落ち着いたら聞かせてくれ。
俺だって、主の事を心配してるんだぞ。」

『…さっきは沈めてごめん。』

和泉守「そういや、そうだったな。
あれはなかなか、役得だったぞ。」

『どういう意味?』

堀川「主さん、離れてっ!」

『なんで?』

和泉守「Σ国広っ!」

堀川「さっきプールで、主さんの胸が当たったって喜んでたんだよ!」

三日月「聞き捨てならないな。」

長谷部「えぇ…。」

蜂須賀「斬り捨てごめん。」

和泉守「おい!ちょっと、待てって!!」

うん、みんなにヤられてしまえ。
この風景を糧に、がんばろう!
ずっと、続くように。


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