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月の雫

第17章 証


帰ってきたー。

乱「主さんの…バカぁぁぁっ!!」

『えー…。』

って、乱が泣いてる…

乱「どれだけ…心配したと…思ってるの!?」

厚「そうだ、もっと言ってやれ。」

厚も…

鯰尾「俺達にはうるさく言うのに…
なんで、自分にはそうなの!?」

鯰尾…

薬研「ばーか。」

…おい。
いくら泣きながらでも、そろそろ怒っていいよね?

石切丸「それくらいにしてあげなさい。
後は私がじっくりと、言って聞かせるから。」

オーラが黒いって!石切丸っ!!

三日月「それだけ心配したんだ。
しばらくは何を言われても、がまんしろ。」

『宗近まで…味方は居ないのか?』

髭切「これ以上の味方は居ないでしょ?
やっぱり、馬鹿なの?」

髭切…
治ったら覚えてろ…

今剣「あるじさん…がんばったね。」

今剣.…貴方の涙は見たくないよ…。

小夜「おかえりなさい、主。」

全員「「「おかえりなさい。」」」

…なんだよ。
出来るじゃないの。

『…ただいま。』

泣かないで帰ってきたかったのに!
玄関で泣かすなよっ!!

三日月「さ、まずは部屋へ。
それから、まだ霊力を分けていない者から会いに行くように。」

「「「はーい。」」」

なんだ!?
みんなが宗近に従順だぞ。
…ついに、お役御免か!?

三日月「また、馬鹿な事を考えて。
月胡以外の主はありえないだろう?
俺は、月胡との約束を守っただけだ。」

約束?
…出かける前の、か。

“本丸を頼むね”

十分すぎるよ。
どこもかしこも、ピカピカじゃない。

『…もう少し、任せるね。
まだ、完全じゃないから。』

三日月「ちゃんと言えるようになったな。
大丈夫だ、任せておけ。」

『うん。』

私の部屋も、ピカピカ。
庭に咲いていた花を生けてくれてるし、アロマも焚いてある。

『乱と加州と次郎かな。
掃除は歌仙、布団は長谷部だな。』

三日月「当たりだ。」

山姥切「ベッドに降ろすぞ。」

『はい。』

もう、それはそれはそーっと、壊れ物を扱うように丁寧に降ろしてくれた。
やっぱり、この本丸が一番落ち着く。



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