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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第8章 上弦の陸


「不死川様…」



ざぁと全身の血の気が引くような感覚に陥る。



「おう、久し振りだなァ、白藤よォ」



指先がカタカタと震える。



「どうしたァ?久し振りにヤるかァ?」



不敵な笑顔を向ける彼……



不死川様は藤の花の屋敷に足しげく通うお得意様の一人だ。



ただ、私はこの方との夜伽が苦手である。



その最たる要因はこの方の性癖。



鬼は簡単には死なない。
だからなのか、この男は情事の際に頸を絞めたり、熱した蝋を足らしたり、とにかく嗜虐するのだ。



それと、私は彼の血に酔う。



気付いた頃には抱き潰された後なのだが…



というより、鬼が腰を痛めるって時点でおかしいのよ……



「どうしたァ?緊張してんのかァ?」



壁際に追い込まれ、腕を掴まれる。



「あ…」



正直、今すぐ逃げ出したい……

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