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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第57章 絶対君主には成れずとも$ 中巻


パリン!

「何っ!?擬煌珠!!チッ、紛い物めが!」

パキィン!

擬煌珠の核石に亀裂が入る。

パシンっ!

弾みで同契が解除されると、ノアズアークの隊長が人形に戻った擬煌珠の頬を叩いた。

「攻めきれないとはどういう了見だ!だから貴様は使えないんだ!」

「痛っ…」

「やめろ」

冨岡が隊長の手首を掴み、擬煌珠から突き放す。

「この娘は俺が預かる」

「チッ、退却だ……」

ノアズアークが居なくなり、三人になった今。

さて今日の宿をどうするか……

男一人に女が二人。しかも一人は手負いだ。

暴漢に襲われたと言えば警察を呼ばれかねない。

かと言って三人分の旅費は……

「…っ……!!」

一時的に気を失っていた擬煌珠が目を覚ました。

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