第79章 燃ゆる想いを$(冨岡裏)
「こう、か?赤子は、随分軽くて柔いんだな」
「勇輝哉は義勇さんに似て二枚目ですよ」
「赤子のうちから分かるものか?」
二枚目……言われた覚えが無いのだが。
俺ではなく、宇髄の間違いだろう。
「今は目を閉じてますけど、開いたら似てますよ」
「こんなに小さいんだな……」
「でも、ちゃんと生きてます」
「ああ、そうだな……」
愛おしそうに我が子を抱く冨岡を見て、白藤は満足気に微笑んだ。
$$$
程なくして、宇髄の屋敷に訪れた冨岡と白藤は三嫁達と久方ぶりの再開を果たした。
「雛鶴さん、まきをさん、須磨さん。お久しぶりです。」
「白藤さん、久しぶりね」
「赤ちゃん、可愛いですね」
「しー!須磨ったら声が大きいわよ!」