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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第57章 絶対君主には成れずとも$ 中巻


「はぁ…」

さすがに疲弊してきた。

同契というのは、存外に体力を使うようだ。

前回は短い時間だったから、負担も少なかったのだろうか?

「はっ、はっ…」

「くくっ、息が上がってきましたね。そろそろ限界ですか」

「っ……」

悔しいが事実だ。

次が最後の一撃になるだろう。

足掻け、少しでも前へ!

『朔。俺に力を貸してくれ』

心が通じている今ならば、言葉で直接言わなくても、伝わる。

それがようやく分かった。

『はい、義勇様』

「「翠玉(すいぎょく)の 水面に映るは 御柱(みはしら)の……」」

「吾がために 従いせしは 隷属(れいぞく)の……」

ズズズ……

朔が大気から水分を集め、球状に収束させる。

ゴオォ。

対するノアズアークも雷をよぶための暗雲を出現させる。

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