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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第57章 絶対君主には成れずとも$ 中巻


シリアスムードなのは分かってんだけどさ、俺も居るの忘れないでくれるかな?

さっきから雨やら落雷やらで、テントは破れるし、濡れ鼠になるし……

あーぁ、何とか商売道具だけは回収しないとなー。

つーか、マジで何なの?

分かるよ?

会ったら即戦わなきゃいけない因縁の相手っているよね?

でもさ、でもさ!

何も今ここでやらなくてもよくない?

俺もあの子を助けてやって欲しいっていったけどさ?

時と場合というか、場所って大事でしょ?

こういう大きな戦いはさ、人が居ないとこでやっ……

「ぶべっ!!」

また、水でびちゃびちゃだよー。

風で巻き上がった砂が肌に張り付いて離れない。

ざらっざらだよ、さっきから。

いい加減決着、着けてよー。

善逸の想いとは裏腹に、戦闘は激しさをましていく。

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