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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第57章 絶対君主には成れずとも$ 中巻


キラリ。

擬煌珠である彼女の手首にかけられている銀色の輪が光る。

ある。

この国だからこそ分かる仕組みが……

あの手首に付けてある銀輪。

あれにはこの国の国民証明が刻まれている。

王宮にある器具を使えば読み取れるだろう。

そのためには、まず……

「貴様を、倒す!」

「出来るものなら、やってみるがいい!吾が為に すがる手綱は ことひらに……」

「「満ち染まん 潮の流れに 揺蕩うは…」」

水が雷に打ち勝つためには、より不純物を減らし、純度を高めるしかない。

守りを固めて、大技にかかる時間を使って不意を突くしかない。

冨岡の意識は明確に勝利を引き寄せんとしていた。

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