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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第57章 絶対君主には成れずとも$ 中巻


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あれ?

「あ、お姉さん。目が覚めた?」

誰?義勇様は?

私、さっきまで路地で……

思い出せない……

目の前に居る明るい髪の少年は一体誰なのだろう?

「あの……」

「ちょっと待っててねー、お兄さん。お姉さん起きたよ」

スッ。

「朔、気分はどうだ?」

少年と共に訪れた冨岡の姿に朔は安堵した。

「義勇様…」

「お兄さん、変わった名前だね。王子様みたいだ」

ギクリ。

「ま、お兄さんみたいな愛想ない人が王子様なわけないかー」

失敬な。

「あの、義勇様。そちらの……」

「あぁ、俺。我妻善逸。武器商人なんだー、よろしくね」

「善逸君?」

「にしても、お兄さんも罪な人だね。職を探すより恋人が先って……」

「恋人?」

誰と誰が…?

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