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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第57章 絶対君主には成れずとも$ 中巻


どうすれば、良いですか?

何をすれば、私を貴方のモノにしてくれますか?

王宮に居るという、貴方の奥様のように、私が貴方の心を手に入れることは出来ますか?

私は……

「朔!」

「……ごめん、なさい…」

「朔、こっちに来い」

「はい」

そこは市場の端の細い路地。

表通りからさほど離れていない筈なのだが、細い路地には光がほとんど差さず、暗がりに這うように伸びている物影に二人は身を隠す。

「出来るだけ気配を消せ」

「はい…///」

気配を消せと言われても、二人の体は密着しているし……

バクバクと鼓動が……

「朔?顔が赤いが、熱でも…」

「っ……///」

無理です、無理です、顔が近いー///

「朔!?」

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