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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第57章 絶対君主には成れずとも$ 中巻


「……義勇さんは、嘘を付けない人なんですね」

百合が力なく笑う。

「こういう時は『いつかお前を迎えに来る』って言うんですよ?」

「……そうなのか?」

ばつが悪そうに答えると、百合が赤くなった目を擦りながら笑う。

「駄目ですねー、義勇さんは」

「そうか」

「いつか、迎えに来てくれますか?私、貴方を待ちたいんです///」

真っ直ぐに向けられた彼女の想い。

俺は結局何も答えられず、彼女を抱き締めた。

決めきれない俺の心を察してか、彼女は俺の腕の中に居ても、それ以上の事を望むことはしなかった。

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