• テキストサイズ

鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第57章 絶対君主には成れずとも$ 中巻


水晶堂にて。


「さて、お前たちは下がれ」

伊黒に言われ、竈門兄妹は再び頭を下げてから店の奥へと戻っていき、俺は一人、占霊室と呼ばれる部屋へ招かれた。

部屋の内装は至って簡素だ。

占い師が座る椅子に水晶玉の置かれた机、対面するように配置された客用の椅子。

この館では蛇を占いの象徴にしているらしく、壁に張られている掛け布や下に敷かれている絨毯(じゅうたん)にも様々な蛇が描かれている。

水の中を泳ぐモノ、翼を生やして空を舞うモノ、口から火や毒を吐くモノ…

「先に言っておく。俺はナーガ(蛇神)の化身である。蛇はこの国における生命の礎(いしずえ)である水神。決して蔑(ないがし)ろにしてはならない神聖な生き物だ」

/ 1846ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp