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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第57章 絶対君主には成れずとも$ 中巻


「珍しく男捕まえてるじゃないか」

「菖蒲姉さん」

「菫、よく頑張ったわね」

「お兄さん、うちの店寄っていくかい?」

「いや、俺は………」

「遠慮すること無いって!」

菖蒲と呼ばれた女性にバシンと背中を叩かれ、顔を隠していた布が外れた。

マズい。

下町とはいえ、顔を見られるのは……

「ちょっとアンタ……」

勘づかれたか?

「わざわざ顔隠すことないじゃないか!……美形だわー!是非店に寄っておくれ!」

「それにしても珍しいね。水晶堂の若さんが出歩いてるのを見るなんて…」

「ただの散歩だ……炭治郎、禰󠄀豆子、あとそこの辺境男、着いて来い」

辺境男…

……………俺か!?

一同、水晶堂の前に集まると、店主である伊黒と竈門兄妹、俺が水晶堂へ。

その他の女性陣(朔を含め)は紫煌楼へ向かうこととなった。

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