第56章 新年用読切 新しい年を貴方と$
連れてこられたのは、とあるブティック。
ウィン。
自動ドアが開くと、中から女性が出てきた。
「時間ピッタリね」
「おぅ、雛鶴。頼んでたヤツ出来てるか?」
「出来てるわよ。私を甘く見ないで頂戴。さ、白藤さん。着替えてみて」
雛鶴さんと言う美人なお姉さんに連れて来られた試着室の前には、ラベンダー色をベースにしたグラデーションのカクテルドレス。
「うわぁ、素敵」
「ふふ、この色、宇髄さんが選んだのよ?貴方の肌が白いからきっと引き立つって。ちゃんと好みの色なのね」
「天元さんが…」
嬉しい。
「でも、私には少し華やか過ぎるのでは?」
「そんな事無いわ。自信を持ちなさい。あ、でもそのドレスはオフショルだから下着は外してね?」
「え?」
この人、笑顔で何言ってるのー!?