第56章 新年用読切 新しい年を貴方と$
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「買い物して帰らなきゃ…」
正直、何も食べたくはないのだが…
「惣菜でも良いかなぁ…?」
きっと今日も帰って来ないし……
「あれ?明かり点いてる」
「帰って来てるのかな?」
ちゃんと話しないと、きっと今のままじゃ後悔するし……
「ただいま」
「おぅ、おかえり」
「……今日、早かったんだね」
ま、そういう反応になるわな。
「おう、今簡単なもんだけど用意すっからな」
そういって、キッチンに向かう宇髄の背中を黙って見送る。
「……打ち上げは?」
「クリスマス兼ねて忘年会もやったからな。年明けて年度始まるギリギリまでは何もねぇよ」
「そうなんだ」
ってことは、良いんだよね?
久しぶりに、甘えても……