第56章 新年用読切 新しい年を貴方と$
「胡蝶、ちょっと手伝ってもらえるか?」
「何かしら?」
「俺、年末はアイツと過ごしたいから忘年会はこの間のでやめて、部活の顧問も新年明けるまでは誰かに交代してもらって………何笑ってんだ?」
「うふふ。分かったわー」
「おい、胡蝶!」
昼休みにて。
「おい、宇髄。テメェ自分の女の誕生日すっぽかしたんだってなァ?」
「あ?」
胡蝶の野郎!
広めやがったな!
「しょうがねェから、冬季講習は俺が変わってやらァ」
「は?」
不死川が交代って。
珍しいっ!
今日吹雪くんじゃね?
「宇髄」
「冨岡?」
「美術部はあまり活動していないだろう?年末なら俺も手は空いてる。臨時講師くらいはしてやる」
「え?」
あの万年ぼっちな冨岡が?
臨時講師?
「部員たちからはデッサンのモデルになってくれるならと歓迎されている」
あぁ、そっちが目的かー。
きっと変な要求くるぞー?(笑)