第56章 新年用読切 新しい年を貴方と$
「やっぱり!白藤お姉ちゃん苛めないでよ!僕見たんだぞ!お姉ちゃんゴミ捨て場で泣いてたもん!」
「へ?」
ゴミ捨て場で?
誠人にせっつかれる形でゴミ捨て場に行く。
今日は確か燃えるゴミの日だったな。
なんて、考えていたら。
俺たちの部屋のゴミを見て、気付いた。
あぁ、やっちまったって。
ぐちゃぐちゃになった料理の数々は、昨日白藤が俺の為に作ってくれていた物だったのだろう。
あまつさえ……
「僕の大好きな姉ちゃん、今度苛めたら許さないからな!」
ガキんちょめ!