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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第55章 スルタン企画 絶対君主には成れずとも$ 上巻



「白藤、大臣数名から税上げの提案が出ていたが、どう思う?」

「これ以上民から搾取できるとは思えないわね…」

「だろう?さて、どう代案を立てるか……」

冨岡の真剣な横顔に。

ちゅ。

「白藤?」

なぜ今口付けられたか分からないといった顔を向ければ。

「ふふ。相変わらずね」

と、彼女が笑う。

改めて彼女を妻に迎えたのは、ちょうど三年前。

俺が十七になった時だった。

煉獄をはじめ、他の王子達も妻を娶(めと)り、独り身だったのは冨岡だけだった。

そんな時だ。

王が妻を選べと言ってきたのは。

正直、どうでも良かった。

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