第7章 廓の中$
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「……と言うことが昨日ありまして…///」
定期連絡の為その場には、宇髄、冨岡、炭治郎の三人が集まっていた。
「よく喰われなかったな、お前」
宇髄が感心しているのを冨岡が黙って見つめている。
「………」
「え?」
喰べ?
「いや、何も…」
単に好みじゃなかっただけか?
冨岡がおもむろに口を開く。
「…にしても、器用なものだな」
「白藤の血鬼術か?」
「それだけじゃない。芸事やその廓ごとの取り入りよう」
「まさに鬼らしいじゃないか。鬼は嘘をつくのが上手いからな」
「………」
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ときと屋開店。
今日も客取りに腕を出す。
淑やかにそれでいて艶やかに。
ぐいっ。
「白藤さん…」
昨夜と同じく、廓の内側から腕を引かれ、部屋の中へと白藤の体が転がる。