第53章 裏夢ランキング記念 高嶺の藤に手を伸ばす$
「私は、鬼と言えども半端者なのです。人の血肉を喰らわず、性を喰らう」
性を喰らう?
「炭治郎君。私は君が思うほど純粋ではないし、綺麗でもないの。私が鬼殺隊にいるのは食事のためよ」
「食事……」
「普通の鬼が飢餓状態になって人を喰らうように、私は人の性を喰らう。でもね、私の体質は鬼としては異質」
ふうと白藤が一息吐く。
「私にとっては鬼殺隊が遊郭と言えば分かりやすいかしら?」
鬼殺隊が遊郭…?
遊郭は男性が女性を買う場所で。
それなら白藤さんは……
「ただし、決まりがあるの。闇雲に性行為を行ってはいけないの。私が食事をするのは相手が傷を負って居るときだけ」
「傷?」