第53章 裏夢ランキング記念 高嶺の藤に手を伸ばす$
「ご馳走さまです」
両手を合わせて一礼し、箸を置く。
「白藤さん……」
「何ですか?炭治郎君」
「あの……俺じゃダメですか?」
「えっと…?」
「そんなに悩まれるんでしょう?だったら俺と……」
「炭治郎君…ごめんなさい。あの…」
「俺、白藤さんが好きです」
白藤の目を見据え、俺は彼女の両手を握る。
「炭治郎君?」
「白藤さんが好きです。遊郭で合同任務にあたった時から……ずっと…!!///」
「炭治郎君。身内に鬼が居る貴方には私もちゃんと答えることにするわね」
「え?」
「私も鬼なの」
「え?白藤さんが!?」
気付かなかった。
だって白藤さんからは血の匂いはしないし、禰󠄀豆子や珠世さんの気配とも違う。