第7章 廓の中$
そこには女装なしの炭治郎がいた。
「どうしたの?」
「あの、白藤さん…俺、おかしいんです。その…白藤さんのことを考えると体の下の方が熱くなって…」
「………」
「女性に分かりませんよね。すみません。出直してきま……」
ガシッと白藤に手を掴まれる。
「炭治郎君、もしかして…」
白藤がスルっと、襟元を広げて胸元が見えるようにする。
ドキっ。
「白藤さん!」
「炭治郎君、私がこういう格好の時に熱くなるのでは?」
ドクン。
た、確かに。
「ふふ。嬉しい。私のこと意識してくれたのね」
「はい?」