第52章 ピックアップ御礼 鬼滅番付&傷だらけの白雪姫
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中庭に舞台を特設し、しのぶが前に出る。
「では、御館様。少しの間ですがお楽しみ頂けますよう」
「大丈夫だよ、ちゃんと説明は受けてるからね」
「それでは開演致します。悲鳴嶼さん、あとはお願いしますね」
しのぶが舞台裏へ下がる。
「おほん、それでは。異国の地に美しい妃がおりました。妃はその美しさが誇りでした。毎日魔法の鏡を眺めては『一番美しいのは誰?』と質問を繰り返していました」
幕が開くと、しのぶが魔法の鏡(時透)に問いかける。
「鏡よ鏡よ鏡さん、世界で一番美しいのは誰?」
「……それは、白…いえ、お妃様です」
「しっかり答えて下さいねー?」
「いや、怖…」
「何ですかー?」
「最近小じわが増えましたよね」
グサッ。