第52章 ピックアップ御礼 鬼滅番付&傷だらけの白雪姫
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不死川が知らぬ間に入念に準備は進み……
柱合会議当日。
「ここで寝ろって……どういう了見だァ?」
用意されていたのは丸太をくり抜いた寝台。
「お目覚めくださいというまで目を開けてはいけませんよ?」
「あァ?面倒くせェな…」
「ダメです、ちゃんと約束してください」
「チッ、わぁったァ…」
不死川が丸太の寝台に横になってから、着々と準備が始まる。
舞台は産屋敷邸の中庭。
不死川の眠っている丸太の寝台には紙で作った花と上から被せる衣装を用意し、周辺にはそれぞれの衣装を着た柱たちと炭治郎、善逸、伊之助の面々。
因みにどれだけ騒いでも大丈夫な様に不死川には香りで調合した毒を嗅がせてある。
衣装、装飾の類いは仕立ての得意な白藤と甘露寺が担当し、いよいよ舞台が整ったのである。