• テキストサイズ

鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第7章 廓の中$(炭治郎微、冨岡裏)


血鬼術、陽炎(かげろう)。私の香を吸わせた媒介を用いて相手に幻覚を見せる術。



「それなりに精度は良いんですよ?」




$$$



日の当たらない廓脇の古道(こどう)。
そこに宇髄、冨岡、白藤が集まって口を開く。


「お前、結局何人喰ったんだ?」


「人聞きが悪いですよ、宇髄様」



口元を隠して含み笑いをするような仕草をすれば、宇髄が胡散臭いと言ったふうな視線を向けてくる。



「特に変装している様子もないしな…」


「変装はしてませんが客に見せる芸事を変えてるんです。ときと屋では琴、京極屋では舞、荻本屋では三味線です」




存外に彼女が芸達者であることを知った二人であった。



「もともと一通り出来ていたのか?」



冨岡の問いに白藤が相槌をうつ。



「いいえ、もともとやっていたのは琴だけです」



後はしなりながら、その様に……


宇髄だけは、その後の顛末を易易と想像できた。



「……まぁ、それはともかく、定期連絡でしたね。雛鶴さんの情報はつかめませんが、女郎たちの噂で須磨さんは足抜け。まきをさんは体調不良で寝込んでいるとのことでした」



/ 2014ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp