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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第51章 里帰り$


「師範の罠だ」

罠?

え、鍛練で罠?

困惑する白藤をよそに冨岡が彼女を問答無用で背負う。

「出来るだけ日が当たらない所を通る…」

「…お願いします」

むにゅん。

冨岡の背中に白藤の柔らかい胸が当たる。

「行くぞ…///」

顔を見られていなくて良かった。

何とか頂上までたどり着いた。

「うわぁ、素敵な眺めですね」

木陰から眺めても見劣りしない壮大な景色だ。

崖縁に季節遅れの山百合が咲いている。

ただ、土壌が悪く、地盤が柔い。

普段はそんなことも気にしないし、そもそも行こうとしない。

ただその時は渡してやれば白藤が喜ぶ。

そう思ったのだ。

取れる、か…?

ぷち。

山百合を一輪手折る。

取れ…

ずる。

足場の岩が崩れる。
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