第51章 里帰り＄

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「さて、後片付けしてきますね」

「あぁ、片付けは俺がする」

「冨岡さんが？」

「師範、前と配置は変えてませんか？」

「あぁ、変えておらん」

「なら、俺が」

「お前は少し休むと良い」

冨岡にポンと肩を叩かれる。

「はい、それではお願いします」

冨岡が入れ替わりに台所へ向かう背中を見送る。

改めて白藤が鱗滝に向き直る。

「左近次様はお変わりありませんでしたか？」

「あぁ、おかげでこの老いぼれでも育手としてやっていけています」