第50章 リクエスト作品 煉獄外伝 貴方と共に$
白藤が煉獄の腕を掴む。
「その…私は宇髄さんに特別な感情は抱いておりません…」
「………そうか。ははっ、そうか!」
「その……杏寿郎様は…」
「何だ?」
「何故、私だったのですか?」
あぁ、ダメだ。
止まらない。
「杏寿郎様は私をどう思っているのですか?」
「そうか。すまない。君が最近よそよそしかったのは俺がいけなかったんだな……」
煉獄にぎゅっと抱き締められる。
「杏寿郎様?」
「月並みな言葉だが、俺は君を愛している。もっと言えば、一目見たその時に美しいと思ったのは母以外では君が初めてだった。今から思えばあの日、君に会って俺の世界は変わったんだ」
「本当に…?」
「実際、体の相性も悪くないしな」
「なっ……///」
二の句が継げず、ぱくぱくと口を動かす白藤の額に口付ける。
「………//////」
ぼんっ。
「白藤!?」