第50章 リクエスト作品 煉獄外伝 貴方と共に$
まさか、鬼である自分が人と縁を結ぶことになろうとは。
しかも、あの格式高い煉獄家。
代々炎柱を輩出している煉獄家は鬼殺隊での歴史も古く、特徴的な容姿から目立つ存在である。
私の立場上、相手を治療する目的で夜伽の相手をすることが多い。
杏寿郎様ともその父である槇寿郎様とも初対面は治療目的の夜伽だった。
特段他の方より贔屓をした覚えもないし、私の何処を気に入ってくれたのか分からないが…
「杏寿郎様は…」
言わないだけで、同情から私を好きになっただけかもしれない。
ザパ。
湯から上がり、髪を洗う。