第49章 薄氷$
「まずは指だ…」
「指って…ひゃっ!!」
「すぐに手を握られるからな、お前は…」
冨岡がゆっくりと白藤の指を舐めていく。
「んっ…///」
これ、何かぞくぞくする。
冨岡の舌が人差し指、中指と順に舐めていくので…
「冨岡さん…もっ…いいです…///」
「何故だ?」
「だって…///」
舐められるとなにか、体の奥がきゅんとして…
「俺はお前の手にいつも助けられている…」
「私は、何も…///」
「お前が作る料理も、繕い物も…お前の働き者の手があってこそだ…」
丁寧に小指まで舐められた後で…
「なら…私も…冨岡さんに、救って頂きました…」
冨岡の左手を掴み、はむっと人差し指を口に含む。