第49章 薄氷$
「………嘘だ。短期間であの慎ましやかな和服美女が諸々見えちゃう隊服なんか着るはずないだろう!」
「善逸君、お久し振りです。柱稽古どうでしたか?」
「あ、マジ?これ、マジなやつ?」
「どうかした?善逸君顔が赤いけれど?」
スッと額にかざされる白藤の手を取って善逸が口を開く。
「今夜お部屋に行っても…」
「あ、私の部屋は…」
「ほう?徹夜で鍛練するか…?」
「え?もしかして…」
善逸が白藤と冨岡の顔を交互に見る。
「やだ!俺は認めませんからね!柱がこんな美人ばっか囲って!」
「囲っていない…」