第49章 薄氷$
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「何をしている…?」
白藤の姿を見掛けて、冨岡が台所に立ち寄る。
「少し楽になりましたので、夕飯くらいはと思いまして…」
トントントン。
慣れた手つきで野菜を切る白藤。
「気を遣うなと…」
「ですが…」
「あ、白藤さん。大丈夫なんですか?」
そこに炭治郎が現れた。
「ああ、炭治郎君。もう、すっかり。色々ありがとうございました」
恭しく頭を下げる白藤に炭治郎がわたわたする。
「いえいえ、そんな…!」
「炭治郎ー、あれ?その綺麗なお姉さんは?」
「善逸、忘れちゃったのか?遊郭の時一緒に任務に行った白藤さんだよ?」