第45章 里帰り$
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鱗滝の邸の裏庭。
「義勇、悪いことは言わない。藤姫殿のことは諦めろ」
「……何故ですか?」
「お前はあの御仁が鬼殺隊にとってどれ程貴重な存在か理解しているか?」
「それは承知しています。では、鬼殺の剣士の回復要員としてだけ、彼女を利用しろと?」
「左様。藤姫殿は炭治郎の妹と同じで人は喰わぬが、代わりに性を喰らう」
鱗滝の言葉に目を伏せる。
「存じております」
「お前も柱だ。世話になったのだろう?」
「はい」
「実際に藤姫に想いを寄せる者は数多い。儂らの世代にも、見請けしたいと申し出た者は居たが、御館様はお許しにはならなかった……」
男所帯の鬼殺隊で、回復と言う名の下で、行われる交合。