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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第45章 里帰り$


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「白藤…」

「おはよう、ございます」



目元を擦りながら目覚めた白藤にもうすぐだと告げると、意識がはっきりしてきたようで、キョトンと目を見張る彼女。



「……もう少し、早く起こしてくれても……」



拗ねたように呟く彼女に冨岡は歩調を緩めて尋ねる。



「歩けそうか?」

「ええと……大丈夫そうです」



まさか眠ったまま運ばれるとは。

恥ずかしい。



まだ日中。

笠を被っているとはいえ、油断はできない。



「あそこだ」



久しく会って居ないから、どうされているのかしら?



「師範だ」



見知った天狗の面に波飛沫の羽織。

ああ、やはり。

冨岡さんが師範と呼ぶのは貴方でしたか。



「あぁ、着いたか。義勇、と……藤姫殿?」

「お久しゅうございます、左近次様」


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