第46章 最終日には$
「白藤さん、俺…」
「いつまで、そんな所にいるつもりだ?」
冨岡の屋敷前で立ち止まっている炭治郎と白藤に話しかける。
「冨岡さん!」
「遅かったな、白藤」
「あ、ちょっと道に…でも、炭治郎君のお陰で戻って来れました!」
大方、寛三郎が道を間違えたのだろう。
「で、冨岡さんの鍛練は…」
「もう、夜も遅い…今晩は休め」
「ですが…」
「少し話がある…白藤、俺の部屋に居てくれ」
「……?、分かりました」
白藤が屋敷の中に入って行くが、冨岡は炭治郎から視線を反らすことなく…
「炭治郎」
「何ですか?」
「あれは俺のだ…」
そう言って屋敷の中へ消えていく。
「あれって、白藤さんのこと、なのかな?」