第45章 190,000PV御礼 猫プロジェクト 白雪$
「はい。せめて怪我が治るまでは面倒見てあげたいな、と…」
「へぇー」
甲斐甲斐しく子猫の世話をやく白藤を見ていた宇髄がその様子を見て薄く笑う。
いつもの人を食ったような笑みではなく、自然に笑う宇髄にドキリとする。
「……///」
「ちょっと貸してみろ?」
促され、子猫を宇髄の手に預けると、にゃあと一声鳴いて彼の指をペロペロと舐め始める。
「随分と手慣れてますね」
「昔から動物に懐かれるんだよ」
「コイツ名前は?」
「名前…考えてませんでした」
「世話してやる間だけでも名前付けてやろうぜ?」
「そうですね…」
「真っ白だからシロ?」
「じゃあ白雪はどうですか?」
「雪の季節には早いだろう」
「季節は関係ないんです」
「そうかい」
子猫の頭を撫でながら、二人並んで月を眺める。