第44章 隠としての素質
「冨岡さん!!」
不死川の下になっている白藤を取り返すために動く。
「何邪魔しに来てやがんだ、冨岡ァ」
それをさらりとかわす不死川。
「急患でないなら白藤が治療することもないだろう?加えて今日は訓練のハズ。こいつを抱く理由がないだろう」
「はっ。今日はよく喋るじゃねぇか、冨岡ァ。それに同居してる割には随分余裕無ェな?」
冨岡の目の前で白藤の首筋を舐めてやると凄みが増した。
もはや殺気に近い。
「白藤を離せ…」
「嫌だっつったら、どうすんだ?」
チャキッ。
刀に手をかけようとする冨岡。
「冨岡さん、ダメです!!不死川さん、お願いです。離して下さい!!」
「テメェは黙っとけやァ」
スル…
不死川の手が白藤の太股を撫でる。