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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第43章 失意の夜$


「任務、ですか?」

「あぁ、少々厄介な毒を使う鬼らしくてな。胡蝶と一緒に行くことになった」

「胡蝶様ですか。なら心配はいりませんね」



何となく表情の曇っている白藤に冨岡が声をかける。



「どうした?」

「……帰って来てくれますよね?」

「あぁ、大丈夫だ」



ぎゅっと抱きついてくる白藤の頭をポンポンと撫でてやると、ゆっくり離れていった。



「私は一度本部に寄ってから、こちらで皆さんのお世話を致します」

「お前のことは、俺から炭治郎に頼んでおく…」

「はい?」



怪訝そうな白藤を他所に冨岡は一人溜め息を吐いた。

この時、もう少し考えていれば良かった。

炭治郎とて男だということを……

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