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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第42章 藤の神子$(縁壱裏)


「済まない、私はあまり慣れていないから…何か不快だったら言ってくれ」

「いいえ、私も…今日だけは…厳勝様とお呼びしても?」

「ああ、気が済むまで呼ぶがいい」



縁壱が白藤の着物を脱がせていく。

厳勝様と同じ顔、痣、同じ声音。



「厳勝、様…」



唇を塞がれる。

ずっと呼びたかった。

何処に行ってしまったの?

どうして…



「で…」



置いて行かないで…

涙が一滴、頬に伝った。



苦しい。

痛い、痛いと心が泣いている。

このまま引き裂けそうなほど、痛みが増していく。



貴方がそばに居ない。


それを自覚する度、哀しみが胸を締め付けて、不安で立っていられなくなるの……

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