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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第42章 藤の神子$(縁壱裏)


$$$↓縁壱裏。切甘風味。何でも許せる方のみご入室を。



「お前は良いのか?」



縁壱様の髪が私の頬にかかる。



「と、言いますと?」

「好きでもない男に抱かれるのは、苦痛でしかあるまい?」



問いかける縁壱の声音は落ち着いているが、代わりに白藤は動揺してしまう。



「私は……」

「知っている」



縁壱は白藤の髪を優しく撫でる。



「え?」

「兄上の事を好いていたのだろう?」

「縁壱様にも…厳勝様の居場所は分からないのですか?」



驚いた。

縁壱様には見透かされていた。



「済まない……」

「気に病まないで下さい……」

「せめて今日は兄としてお前を抱こう」

「おやめ下さい、私に気遣いは無用です!」



違う、こんな事を言わせたい訳ではないのだ。



「では、何故泣いている?」

「泣いてなど…」

「今だけ赦せ。白藤…」



耳元で囁かれる縁壱の声は厳勝のそれと重なるようで…

違うのに…

ここにいるのは厳勝様ではなく、縁壱様で……

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