第43章 180,000PV御礼 空蝉の頃$
$$$
きっかけは柱合会議後の煉獄の発言である。
「時に御館様。藤姫殿を貰い受けることは可能でしょうか?」
「……それは、杏寿郎が白藤をお嫁さんにしたいという意味で良いのかな?」
「はい!」
「はい!じゃねェだろ。このクソが」
「不死川…」
「白藤は特定の者の側には置かないってのが暗黙のルールだろォが。ましてやこないだ死にかけた奴にアイツを譲るなんざ真っ平だァ」
「確かに不甲斐ないのは認めざるを得ないが…俺は彼女にも幸せになってもらいたいと思っている」
すっと手を上げて不死川と煉獄の仲裁に入る御館様。
「私も常々、白藤には幸せになって欲しいとは思っているけれど、あの娘は曲がりなりにも鬼だ。その事実に代わりはない煉獄家の名に泥を塗るかもしれないよ?それに彼女では子を成せない」