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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第42章 藤の神子$(縁壱裏)


今日も、お見えにならない。
厳勝様は一体何処に行ってしまわれたのか……



「…さま、白藤様!」

「はいっ?」



どうやら呼ばれていたらしい。

厳勝様が居なくなってから、私はどうも調子が悪い。



「大丈夫ですか?」

「……何でもありません、来客ですか?」



呼びに来た藤の花の屋敷の使用人に問うと彼女は言葉を濁した。



「はい、その…」

「?」

「居るか?藤姫」



普段、私が使用している離れに人が訪れることはまずない。

だが、その人物は物静かな物腰で私の元までやって来た。



「縁壱様が怪我を!?」



始まりの剣士と詠われる剣豪が惨たらしい傷を負って藤の花の屋敷に来るとは、ただ事では無いだろう…



「驚かせて済まない…」

「いいえ、すぐに処置致します。しばらく使いは寄越さないで下さい」

「かしこまりました」

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