第43章 180,000PV御礼 空蝉の頃$
「杏寿郎様、もう。髪がぐしゃぐしゃになってしまいます」
「悪い悪い、だが俺としてはこうして君と触れあえる事が嬉しいんだ」
「ずるいです。杏寿郎様…///」
「今の俺があるのは君のおかげだ。改めて礼を言わせてくれ」
「頭を上げて下さい、杏寿郎様。運が良かっただけですよ。私だって…助けられなかった…方たちがいるんですから…」
「藤姫殿…」
「私は姫じゃありません。ただの慰み者です…」
ぐっと抱き寄せられる。
「今まではそうでも、これからは違う。近い内に必ず君を嫁に迎えるからな」
「杏寿郎様…でも、私…」
「俺は本気だぞ?」
「何が本気だァ?クソが」
「不死川様」
「おい、白藤。行くぞ?」
「はい…」
白藤が煉獄家と不死川の屋敷を行き来するようになったのは、半月程前からだ。